MCPサーバーとは?リモートMCPサーバーとローカルMCPサーバーとの違いも解説 ![eyecatch.png](https://image.docbase.io/uploads/4651a8b9-0203-44a7-92a3-4340a1448b0e.png =WxH) ## この記事のまとめ MCPサーバーを使うと、AIが社内ナレッジや各種サービスと連携できるようになります。 **記事の結論** - MCPサーバーにはローカル版とリモート版の2種類がある - ローカル版は技術的な設定が必要で、エンジニア向け - リモート版は設定不要で、誰でも簡単に使える **業務への影響** - 社内ナレッジを自然な言葉で検索・要約できる - 業務の疑問をすぐに解決できる - AIで調べた内容を社内ナレッジとして蓄積できる ## MCPサーバーとは? [公式ドキュメント](https://modelcontextprotocol.io/docs/getting-started/intro)によると、MCP(Model Context Protocol:モデル・コンテキスト・プロトコル)とは以下のようなものです。 >MCP (Model Context Protocol) は、AI アプリケーションを外部システムに接続するためのオープンソース標準です。 > >MCP を使用すると、Claude や ChatGPT などの AI アプリケーションは、データ ソース (ローカル ファイル、データベースなど)、ツール (検索エンジン、計算機など)、ワークフロー (専用のプロンプトなど) に接続して、重要な情報にアクセスし、タスクを実行できるようになります。 > >MCPはAIアプリケーション用のUSB-Cポートのようなものだと考えてください。USB-Cが電子機器を接続するための標準化された方法を提供するのと同様に、MCPはAIアプリケーションを外部システムに接続するための標準化された方法を提供します。 難しいと思うので噛み砕いて説明すると、AIがあなたのファイルや他のサービスと会話できるようにする拡張機能のようなものです。 例えば、あなたがAIに「昨日作った資料を要約して」と言ったとき、普通のAIなら「その資料を見せてください」と言うしかありません。AIは「あなたが昨日作った資料」を知らないからです。 ![20251016\_1436\_コミュニケーションの誤解\_remix\_01k7nr89qhe9tvhvxsjp3nwpe5.png](https://image.docbase.io/uploads/df152152-b317-4582-9386-6fb40f1d7b7e.png =502x334) しかし、AIがMCPサーバーと連携すると、AIはMCPサーバーによって提供された情報源から「あなたが昨日作った資料」を探し出せるようになります。 ![20251016\_1448\_ロボットの資料探索\_remix\_01k7nryaaqfvfamw7y2h3qskm9.png](https://image.docbase.io/uploads/65248c82-cbfe-4cb2-a69f-b2065ca4f7c7.png =517x344) NotionやSlack、DocBaseなど、あなたが普段使っているサービスの多くが既にMCPに対応しています。 ## MCPサーバーで何が便利になるのか 実際にMCPサーバーを使ってAI連携すると、日々の業務がどう変わるのでしょうか。 ここでは、例としてDocBase(ドックベース)とAIを連携した場合に便利になることを3つ紹介します。 DocBaseは、社内の情報やナレッジを蓄積・共有するためのナレッジマネジメントシステムです。Notionや、Confluence、Kibela、esaなどと同じカテゴリのサービスです。議事録、マニュアル、技術ドキュメント、ノウハウなど、チームで共有したい情報を一箇所にまとめて管理できます。 ### 1. 社内ナレッジを自然な言葉で検索・要約できる 従来の検索では、正確なキーワードを入力する必要がありました。 しかしAIとDocBaseを連携すると、「先月の営業会議で決まったことって何だっけ?」「新しい経費精算ルールの変更点を教えて」のように、普段の会話と同じように質問できます。 例えば、以下のように「DocBaseから〜について教えて」と話しかけると、AIがDocBaseに投稿されたドキュメントから関連情報を探し出し、要約して答えてくれます。 ![週報の検索と要約.png](https://image.docbase.io/uploads/47bee104-7f65-46dd-844b-5cf7dfcdc07e.png =597x632) ### 2. AIが社内専用アシスタントになってくれる DocBaseに蓄積した社内ナレッジをAIが読めるようになると、AIがあなたの日常業務アシスタントとなってくれます。 例えば、業務中に「この手順どうやるんだっけ?」「この用語の意味は?」といった小さな疑問が出てきたとき、今までは以下のような手間がかかっていました。 - 誰に聞けばいいか探す - マニュアルのどこに書いてあるか探す - 忙しい先輩に質問するのを躊躇する しかし、AIに「経費精算の手順を教えて」「機能の議事録の内容を要約して教えて」と聞くだけで社内ドキュメントから適切な情報を見つけてくれるので、 - 新入社員が自律的に社内ナレッジを学べるようになる - 新入社員研修の時間が短縮できる - 社員全員が日常業務の疑問を自分で解決できる などのメリットがあります。 ![20251016\_1521\_人間とロボットの協力\_remix\_01k7nttdcce09txnrkqcdq05fp.png](https://image.docbase.io/uploads/f31d8efd-a42e-4a7d-bc65-711809d72065.png =504x336) ### 3. AIで調べた内容を社内ナレッジとして蓄積できる AIとのチャットで調べた内容を、そのまま社内ナレッジとして保存できます。 例えば、以下のような使い方ができます。 - AIに競合他社の最新動向を調べてもらい、分析レポートとしてDocBaseに保存 - AIとの会話で得た知見を、チーム全体で共有できる形式のドキュメントに変換 - 個人の気づきをAIが整理して、検索しやすい形で蓄積 これにより、個人の知識がチーム全体の資産として活用されるようになります。 例えば、「Claude sonnet 4.5 についてwebを調べて、他のメンバー向けに要点をdocbaseに投稿して」のようにAIに依頼すると、以下のように情報を収集して投稿してくれます。 ![Claudeに情報収集とナレッジへの投稿を指示.png](https://image.docbase.io/uploads/5661b012-69e0-4948-9d45-42b0ef1e0922.png =529x531) 実際に投稿されたメモが以下です。 ![実際に投稿されたメモ.png](https://image.docbase.io/uploads/6b78769f-1197-431f-b3ec-d82a855f4a55.png =595x495) ## MCPサーバーの2つの種類 MCPサーバーにはローカルMCPサーバーとリモートMCPサーバーがあります。 ### ローカルMCPサーバーとは? ローカルMCPサーバーは、あなたのパソコン上で直接動作するMCPサーバーです。 例えば、DocBaseでは最初に[ローカルMCPサーバーをリリースしました](https://help.docbase.io/posts/3809370)。 これにより、AIがDocBaseのメモを検索したり作成したりできるようになりました。 しかし、このローカルMCPサーバーを使うには、次のような課題がありました。 - ユーザーがパソコンに様々なアプリをインストール・設定する必要がある - ユーザーが機密情報を取得・設定する必要がある - ユーザーがPCで起動したMCPサーバーを管理する必要がある これらはエンジニアには問題ないことですが、そうではない人には高いハードルです。 つまり、MCPサーバーは便利ですが、ローカルMCPサーバーには**技術に詳しい人しか利用しづらいという課題**があります。 ![ローカルMCPサーバーの課題.png](https://image.docbase.io/uploads/f9eb73d8-d01f-485d-b244-ac300f2b3e37.png =607x525) ### リモートMCPサーバーとは? リモートMCPサーバーは、インターネット上で動いているMCPサーバーです。 DocBaseではローカルMCPサーバーを廃止して、リモートMCPサーバーとして提供することにしました。 リモートMCPサーバーなら、以下のメリットがあるからです。 - ユーザーがパソコン上で設定しなくていい - ユーザーが機密情報を扱わなくていい - ユーザーがPCでMCPサーバーを起動しなくていい サービス公式のものとして提供されているリモートMCPサーバーは、サービスを提供する企業が管理・運営するため、ユーザー自身が設定作業をする必要がないのです。 つまり、**誰でも簡単に使えるのがリモートMCPサーバー**です。 ![リモートMCPサーバーのメリット.png](https://image.docbase.io/uploads/43182f6a-3578-42c2-9a45-addc240cc173.png =619x402) ## まとめ:リモートMCPサーバーとローカルMCPサーバーの3つの違い さて、リモートMCPサーバーとローカルMCPサーバーの違い3つを整理しましょう。 **1. 技術的なハードル** ローカルMCPサーバーでは、PC上にMCPサーバーを起動するために必要な専門的な設定が必要です。 リモートMCPサーバーでは、専門的な設定が不要です。 **2. 機密情報の取り扱い** ローカルMCPサーバーでは、自分で機密情報をMCPサーバーに設定する必要があるため、セキュリティ的な懸念があります。 リモートMCPサーバーでは、サービス提供側が用意した高度な認証システムを利用できるため、安心して利用できます。 **3. MCPサーバーの管理** ローカルMCPサーバーでは、自分のPC上で正常に最新のMCPサーバーが起動できるように管理が必要です。 リモートMCPサーバーでは、サービス提供側がサーバーの管理を行います。 | 項目 | ローカルMCP | リモートMCP | |------|-------------|-------------| | **設定の難易度** | 🔴 難しい | 🟢 簡単 | | **管理・メンテナンス** | 🔴 自分で管理 | 🟢 企業が管理 | | **セキュリティ** | 🔴 機密情報の取り扱いに注意 | 🟢 機密情報取り扱い不要 | ## Q&A 最後に、この記事を読んで多くの方が抱くであろう疑問について、Q&A形式でお答えします。 ### Q. 一般的に、リモートMCPサーバーを使うのにお金はかかりますか? サービスによって異なります。 DocBaseのリモートMCPサーバーの場合、追加料金なしで利用できます。 ただし、ClaudeやChatGPTなどのAIツール側で利用料金が発生する場合があります。 ### Q. 一般的に、ローカルMCPサーバーとリモートMCPサーバー、どちらを使うべきですか? 技術的な知識があまりない場合は、リモートMCPサーバーをおすすめします。設定が簡単で、すぐに使い始められます。一方、セキュリティ面で不安がある場合や、完全にローカルで完結させたい場合は、ローカルMCPサーバーが向いています。 なお、DocBaseのローカルMCPサーバーは、リモートMCPサーバーのリリースによって近日中に提供終了予定です。DocBaseを利用する場合は、リモートMCPサーバーの利用をおすすめします。 ### Q. DocBaseのローカルMCPサーバーを既に設定済みです。リモートに切り替えるメリットはありますか? リモートMCPサーバーに切り替えると、PC上でのサーバー管理が不要になり、常に最新版が使えます。また、複数のデバイスから同じ設定で利用できるため、外出先でも便利に使えます。 なお、DocBaseのローカルMCPサーバーは近日中に提供終了予定のため、早めにリモートMCPサーバーへの移行をおすすめします。 ### Q. DocBaseのリモートMCPサーバーはセキュリティ面で安全ですか? DocBaseのリモートMCPサーバーは、OAuth 2.1仕様(安全にログイン情報を扱うための認証の仕組み)に準拠した高度な認証システムを利用しています。ローカルMCPサーバーのように、自分のPC上に機密情報を保存する必要がないため、より安全に利用できます。 また、DocBaseでは柔軟な権限管理、連携済みアプリ管理、IPアドレスによるアクセス制限など、豊富なセキュリティ対策が施されています。 👉 [強固なセキュリティ](https://help.docbase.io/posts/1580775) ### Q. DocBaseが連携できるAIツールは何ですか? DocBase公式リモートMCPサーバーは、以下のAIツールで動作確認されています。 - ChatGPT - Claude (デスクトップ, Web, Claude Code) - Cursor - Devin - Gemini CLI - Dify - Visual Studio Code 最新の対応状況や各AIツールでの設定方法は、[DocBaseの公式ヘルプページ](https://help.docbase.io/posts/3919854)で確認できます。 ## 参考リンク - [Model Context Protocol(公式)](https://modelcontextprotocol.io/) - [DocBase公式リモートMCPサーバー](https://help.docbase.io/posts/3919854) - [DocBase公式MCPサーバーをリリースしました](https://help.docbase.io/posts/3809370) ## 著者について 2019年よりDocBaseの開発にフロントエンド/バックエンドエンジニアとして参加。 新エディターや検索機能、[公式リモートMCPサーバー](https://help.docbase.io/posts/3902653)の開発などに携わる。 主なスキル: - フロントエンド: React, TypeScript - バックエンド: Ruby, Ruby on Rails - インフラ: Terraform